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Cyber-Pysical System 的な話 [Life]

"A cyber-physical system (CPS) is a system featuring a tight combination of, and coordination between, the system’s computational and physical elements. " [Wikipedia]

CPSというのは簡単に言うと、情報世界と物理世界を結びつけてなんかいいことしましょう、という話。
特に詳しいわけではないのだけれど、今日なんとなく思ったことがあったので、書いておく。

これって結構危険というか、そんなに人間賢くはできてないのではないか、という事について。
ただし全く論理的ではないことに注意。情報世界と物理世界はもともと別のものとして捉えられてきた。
物理世界に於ける現象を数理モデル化して計算機で処理し、その出力を解釈して物理世界における意味づけを行う。
ここには明らかに人の介在があった。モデル化するところと、解釈し、意味づける部分。これは人間がやってきた。

これを人の手を必要としないようにつなげようとしている。

ここで例を挙げる。
農業。
畑にセンサをばらまいて情報を集めたり、衛星から撮影して解析したりして、畑や作物の状況を認識して、それに対してフィードバックをかける。例えば、水をまいたり、農薬をまいたり、肥料をやったり、収穫時期を判断したり。

こういうことはこれまで人類が尋常じゃない人出をかけてやってきたことだから、これが自動化されれば、確かに生産性は増すだろうなぁと何となく思う。


こういうシステムが既存の情報サービスとなにが違うのか、ということを考えると、計算機の計算結果に基づく行動が、人間ではない、自然や非常に大きなシステム(電力網など)に対して直接向けられているということだろうと思う。

僕は環境保護論者でもないし、こういうことを書くと随分胡散臭くなるが、人にとって自然は畏れたり、時には信仰の対象にすらなったりするものであったはず。(これは日本人特有の情緒なの妥当は思うが。)

これがどうこうということはおいておいて、自然と向き合う時の態度というのは”こうやって付き合ってきた”という実績に基づいている。付き合い方というのは言い換えればインターフェースであり、これはなんとも言えない経験によって培われている部分がある。

いくら制御論等々が発展するとはいえ、それをいろんな仮定に基づいている数理モデルと無理やり結びつけようというのはなんとも傲慢というか、そんなにうまく出来ると思ってるの?という違和感に近い感覚を覚えた。


便利なものであることには変わりないだろうから、問題のない部分から利用は進んでいくのだろうが、”あたかもそうあるのが自然かのように”思えるものであって欲しいと思う。
タグ:CPS
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